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薬局現場の話

【問題提起】薬局薬剤師のやりがい

「薬局薬剤師なんて処方箋通りに薬を袋詰めして渡すだけでしょ」

私が患者さんから言われた言葉ではないですが、6年間薬局薬剤師をやっていて最も辛辣な言葉でした。

事実、外から見た薬局薬剤師は外来患者さんの薬をただの袋詰め作業に見えます。

一見すれば袋詰め作業に見えますが、そこには高度な頭脳労働が介入しています!

表には見えにくい薬局薬剤師の仕事と、薬局薬剤師のあり方について考えていこうと思います!

薬局薬剤師の頭脳労働とは

医師も人間、ヒューマンエラーは起こします。

よくあるエラーとして意図した処方と実際の処方が間違えてしまうこと。

このエラーを見つけて修正する、ダブルチェックの役割を薬局薬剤師は担っています。

その他にも基準値から大きく離れた検査値に対して投与することが危ない薬や、他の病院からもらっている薬との飲み合わせが良くないものを確認して適正な治療方針に修正することも役割です。

そのためには薬についての幅広く深い知識や、禁忌・相互作用の可能性を考慮する見識が必要になります。

薬局薬剤師の在り方

薬剤師免許を取得したら勉強終了!と考えている薬剤師も少なからずいます。

これは私が大手調剤薬局で働く中で、新卒採用薬剤師でも勉強なんてしませんという姿勢の薬剤師もいたことがあります。

活力の満ちている20代ですら、勉強を続ける姿勢を持っているのはおおよそ20~30%くらいだと肌感覚で感じています。

しかし前述している通り、薬剤師の役割を果たすためには継続的な勉強や自己研鑽は必須です!

ただ免許をぶら下げての仕事はまさに「袋詰め作業」になってしまいます!

薬剤師は患者さんの健康増進に寄与する存在。そのためには幅広く深い知識を学び、見識を広げる研鑽が必要不可欠なのです。

また、薬局薬剤師は特に患者さんの生活から最も近い存在だと私は考えています。

地道な勉強と経験を積み重ね、患者さんの健康増進に寄与できるように努めていく姿が、薬局薬剤師の在り方であると私は思う。